こんにちは。
綾瀬デンタルクリニック、院長の髙橋です。

皆さまは、新年を迎える準備をはじめていますか？
年が変わるこの時期は、毎日の口腔ケア方法を見直して、改善するのにぴったりのタイミングです。
今回は、毎日の歯みがきにプラスして行いたい口腔ケアについてお話しします。

毎日歯みがきをしていても…

毎食後きちんと歯みがきをしている方も多いと思いますが、実は歯ブラシだけではすべての汚れを落とすことは難しいです。実際、歯ブラシだけで落とせる汚れは全体の約60％といわれています。
特に、歯と歯の間や歯の根元、奥歯の周りは汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病などの原因になることがあります。
そこで、歯ブラシの選び方や使い方として、以下のポイントを意識してみてください。

歯ブラシの選び方

どの歯ブラシを使うかによって、口腔ケアの効果も大きく変わります。
毛先が広がっていたり、硬すぎる歯ブラシは歯ぐきを傷付けやすいため、柔らかめの歯ブラシを選ぶことをおすすめします。
また、歯ブラシは使っていくうちに毛先が広がってしまうため、1か月に一度、新しいものに交換しましょう。

歯ブラシの使い方

毛先がしっかりと歯の表面や歯ぐきに当たるように意識し、1本ずつやさしく丁寧に磨きましょう。
磨き残しがあると、虫歯や歯周病の原因になるため、正しい磨き方で磨くことが大切です。

自宅でできる口腔ケア

歯間ブラシやデンタルフロスの活用

歯間ブラシは、歯と歯ぐきのすき間汚れを落とすのに適しています。
一方でデンタルフロスは、細かい糸状の器具で、歯と歯の間に入り込み、歯ブラシでは届かない部分の汚れを落とすのに適しています。
このように、歯間ブラシやデンタルフロスを活用することで、より効率よくお口の中をきれいにできます。

舌ブラシの活用

舌の表面にはたくさんの細菌が付着しており、これらは口臭や誤嚥性肺炎の原因になることがあります。舌専用のブラシを使って舌をやさしく清掃することで、口臭の予防だけでなく、全身の健康維持にも役立ちます。
舌のケアはつい疎かになりがちですが、重要な口腔ケアのうちのひとつです。

歯科医院で受けるプロフェッショナルケア

自宅での口腔ケアに加えて、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によるプロケアを定期的に受けることも大切です。

スケーリング

スケーリングとは、専用の歯科器具で、歯にこびり付いた歯石を取り除く処置です。
歯石をそのままにしておくと、歯肉炎や歯周病の原因になり、お口の中が不衛生な環境になる可能性があります。そのため、定期的に歯科医院で歯石を除去することが重要です。

PMTC

PMTCとは、歯の表面の着色汚れなどを専用の機器を使って取り除くクリーニングのことです。
コーヒーや紅茶、タバコのヤニによる着色汚れも、PMTCによって改善できます。

歯科医院でのプロフェッショナルケアは、歯の汚れを落とすだけでなく、お口の健康維持や病気の予防にも効果的です。
ぜひ、定期的に歯科医院でのケアを受けて、お口の健康を守りましょう。

まとめ

新しい年を気持ちよく迎えるためにも、この機会にご自身の口腔ケアを見直してみませんか。
歯ブラシだけではすべての汚れを落とすことが難しいため、ご自宅での口腔ケアに加え、歯科医院でのプロフェッショナルケアも必要です。
当院では、スケーリングやPMTCなどのプロフェッショナルケアに加えて、定期検診も行なっています。「歯の着色汚れが気になる」「最近歯科検診を受けていない」といった方は、ぜひお気軽にご相談ください。