口腔機能の低下が体の老化につながる?!フレイルとは?

運動する高齢者

こんにちは。
綾瀬デンタルクリニック、院長の髙橋です。

皆さまは「フレイル」という言葉をご存じでしょうか?
フレイルとは、加齢とともに心身が虚弱な状態で、要介護の一歩手前の状態のことを指します。
フレイルの概念や予防の重要性を広めることを目的に、2月1日は語呂合わせから「フレイルの日」に制定されています。
今回は、「フレイルの日」にちなみ、フレイルの原因や予防方法についてお話ししたいと思います。

フレイルとは何か?

「フレイル」とは、加齢とともに心身が虚弱になっているものの、適切にサポートや介入をすれば生活機能の維持や向上が可能な状態と定義されています。「虚弱」や「老衰」といった意味の「Frailty(フレイルティ)」が語源です。特に高齢者がフレイルに陥りやすい傾向にあります。

フレイルに当てはまる人は?

フレイルの特徴は、以下の5つの症状とされています。

このうち3つの症状に当てはまるとフレイルと判断されます。

なぜフレイルになってしまうのか?

フレイルを引き起こす原因はさまざまです。
身体的要因としては活動量の低下による筋肉量の減少に加え、噛む力や飲み込む力など、加齢による口腔機能の低下(オーラルフレイル)などが挙げられます。食べにくくなり、栄養が足りていない状態になってしまうことでフレイルを引き起こします。
また、うつや認知症といった精神的要因、社会との関わりが無くなり孤立してしまう社会的要因も、フレイルに深く関わっています。

フレイル予防のためにできること

フレイルを予防するには、定期的な運動に加えて、食事の習慣や歯の健康ケアも大切です。歯が健康であれば、食べ物をおいしく食べることができ、栄養も適切に摂取することが可能なため、まずは口腔機能の低下(オーラルフレイル)の予防に努めましょう。
例えばしっかりと咀しゃくすることで、顎が鍛えられる上、脳の刺激となり認知機能の維持にもつながります。このようにオーラルフレイルの予防は、身体のフレイル予防にも効果的です。
口腔と全身の健康を維持するためにも、ぜひ歯の定期検診を受診してくださいね。

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