こんにちは。
綾瀬デンタルクリニック、院長の髙橋です。

8月2日は「お・や（８）つ（２）」の語呂合わせから「おやつ」の日。おやつ文化の向上と普及活動を行う一般社団法人日本おやつ協会が制定し、記念日となりました。
今回は「おやつ」と歯の関係についてお話しします。

「おやつ」の語源は？

江戸時代の初期には「1日2食」が基本でしたが、中期に入ると現在の午後2時から4時にあたる「八刻（やつどき）」に軽食を食べるようになりました。この軽食が「おやつ」の語源とされています。この頃の「おやつ」は働く大人のためのもので、団子や芋、炒り米などが食べられていました。
その後、砂糖が手に入りやすくなり、お菓子を食べる習慣が広がったそうです。

虫歯になりにくい「おやつ」・なりやすい「おやつ」

虫歯になりにくい「おやつ」は、「糖分が少ない」「短い時間で食べ終わる」「歯にくっつきにくい」といった点が挙げられます。
糖分が入っていても、ゼリー・プリン・アイスクリーム・果物などは短時間で食べ終わり、歯にもくっつきにくいので比較的虫歯の危険性が低いおやつといえます。また、砂糖の代わりにキシリトールが使われているものや、糖分ゼロのものなどであれば安心です。

虫歯になりにくい「おやつ」

虫歯になりにくいおやつとしては、次のようなものがあります。

• おせんべいやクラッカー、ポテトチップスなどのスナック菓子
• 砂糖不使用のビスケットやクッキー、自然の甘味があるふかし芋やバナナ
• スルメ、チーズ、小魚、ナッツ類

糖分が少なく、歯にくっつきにくいお菓子やよく噛むことで唾液の分泌を促し、虫歯予防に良いお菓子を食べるようにしましょう。

虫歯になりやすい「おやつ」

虫歯になりやすいおやつとしては、「歯につきやすい」「歯の間に挟まりやすい」などの特徴を持ち、例として次のようなものがあります。

• キャラメルやアメ、ガム、チョコレート
• ドーナツやケーキ

おやつは工夫して食べる！

虫歯の原因になりやすい「甘いおやつ」ですが、気分を変えたり、疲れを癒してくれたりする働きもあります。我慢せずに「おやつ」は工夫してとるようにしましょう。

• 時間を決めて食べる
  • ダラダラと食べ続けるのではなく、時間を決めて食べることが大切です。
• 食べる量を決める
  • 適度な量を摂取することも重要です。食べ過ぎは虫歯だけでなく、健康全般にも良くありません。
• 食事の代わりになるおやつ
  • 食事の代わりにもなる、おにぎりや野菜スープなどをおやつとして取り入れることで、栄養バランスを保ちながら虫歯のリスクを減らすことができます。
• キシリトール入りお菓子を選ぶ
  • キシリトールは虫歯予防に効果的な成分です。特に、キシリトール100％のものを選ぶとよいでしょう。

おやつの選び方や食べ方を工夫することで、虫歯のリスクを減らしながら楽しいおやつの時間を過ごせます。おやつの日をきっかけに、ぜひおやつの取り方を見直してみてください。