こんにちは。
綾瀬デンタルクリニック、院長の髙橋です。

神経を抜いた歯を健康に保つためには、日々の適切なケアがとても大切です。
神経を抜いた歯は痛みがなく、見た目にも問題がないように感じることもあります。しかし、実は目に見えないリスクが潜んでいることもあります。
今回は、神経を抜いた歯が抱えるリスクと適切なケア方法についてお伝えします。

神経を抜いた後の歯に潜むリスク

痛みを感じにくい

歯の神経を抜くと、痛み・冷たさ・熱さといった感覚がなくなります。そのため、虫歯になっても症状に気付かず、発見が遅れてしまうことがあります。

歯が脆くなる

神経を抜くと歯へ栄養が行き渡らなくなり、歯が脆くなります。その結果、歯が割れたり欠けたりしやすくなります。

また、硬いものを頻繁に食べる方や寝ている間に歯ぎしりをする方は、歯にダメージがたまりやすく、歯がさらに脆くなりやすいため注意が必要です。

変色する

神経を抜いた歯は、時間が経つにつれて黒っぽく変色することがあります。これは、歯の中に血液が通わなくなり、残った血液成分や変色したコラーゲンなどがたまることで起こります。

歯の神経を抜いた後のケア

神経を抜いた歯を長く健康に保つには、適切なケアが欠かせません。次のポイントを意識しましょう。

定期的な歯科検診を受ける

神経を抜いた歯は痛みを感じにくいため、お口のトラブルに気付きにくくなります。そのため、定期的に歯科医院で検診を受け、トラブルの早期発見に努めることが大切です。

歯間ブラシやデンタルフロスを使用する

神経を抜いた歯は、健康な歯に比べて虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯と歯の間の汚れをしっかりと落とすことで、虫歯や歯周病を予防しましょう。

フッ素入り歯みがき剤を使用する

フッ素（フッ化物）は歯を強くし、虫歯を防ぐ働きがあります。神経を抜いた歯は脆くなりやすいため、フッ素入り歯みがき剤を使用して、歯の強化に努めましょう。

まとめ

神経を抜いた後の歯は、痛みを感じにくく、脆くなりやすいなどの理由から、健康な歯に比べて寿命が短くなる傾向があります。そのため、歯科医院での定期検診やクリーニングなどを行い、お口のトラブルの予防や早期発見を心掛けましょう。
当院では、定期検診やクリーニングのほか、歯ぎしりやくいしばりの治療も行なっています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。