虫歯予防・歯周病予防・定期検査
綾瀬デンタルクリニックでは、虫歯や歯周病などのトラブルが起きてから治療するのではなく、トラブルが起こる原因を取り除くことで健康的な口腔状態を維持していくための定期的な検査・予防をお勧めします。
虫歯や歯周病が与える悪影響
出産時のリスクが高くなる
近年、さまざまな歯周病の全身への関与がわかってきました。
なかでも妊娠している女性が歯周病にかかっている場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されております。その危険率は実に7.5倍にものぼるそうです。
生まれてくる元気な赤ちゃんのために、歯周病予防に取り組みましょう。
口臭の原因
口臭の原因の大半は歯周病です。自分ではなかなか気付けない口臭は周りからも指摘されにくく、それが原因で人間関係が悪化してしまう恐れもあります。
好きなものを美味しく食べられなくなる
虫歯や歯周病が原因で総入れ歯になると、自分の歯で噛む場合の1/4しか噛めないといわれております。そのため固いものが食べづらくなり、好きなものを食べられなくなってしまいます。
認知症になりやすくなる
虫歯や歯周病で歯を失うとよく噛むことが出来なくなります。その結果、脳への刺激が少なくなり、認知症になりやすいといわれております。最も認知症になる危険が高いのは、歯の本数が減っているにもかかわらず入れ歯を使わない人で、入れ歯を使っている人に比べ、はるかに危険度が高いことがわかっております。
虫歯予防・歯周病予防の重要性
現在、日本の80歳の方に残存している歯の本数は6~7本といわれています(厚生労働省調べ)。
これは決して多いとはいえません。
同じ高齢者でも、北欧ではずいぶん事情が違います。歯の残存平均本数は、スウェーデンでは75歳で平均19.5本もあるのです。
特に北欧ではむし歯予防・歯周病予防の意識が最も進んでおり、大人の定期検診受診率は80%以上もあり、子供も100%近くが受診しています。
他の先進諸国も70%以上の定期検診受診率が一般的になってきました。しかしながら、日本での定期検診受診率は10%しかないといわれています。
歯の健康には「治療より予防が大切」だということが日本でも徐々に浸透してきました。このページでは、なぜ予防が大切なのかをお伝えします。
虫歯になる前に
病院にかからずに風邪が治った経験はあっても、虫歯が治った経験がある人はおそらくいないのではないでしょうか。歯には自然治癒力がないからです。一度虫歯になると、どんなに素晴らしい治療を受けても残念ながら、元に戻ることはありません。
さらに、初期の虫歯は自覚症状に乏しく「痛い」と歯科医院へ駆けつけるころには、かなり進行していることがあります。そうならないために、歯科医院での定期検診を習慣にしておきたいものです。
虫歯になりやすいお子さまの歯
健康な歯は、栄養を吸収するために不可欠。お子さまの歯を守ってあげることは、保護者の方が考えている以上に重要なことです。残念なことに乳歯や生えたばかりの永久歯はやわらかく、虫歯になりやすくて進行が早いのが特徴。そのため、定期検診が大人以上に大切になります。
「子どもが歯医者さんを怖がる」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、乳歯が生え始めたころから歯科医院に慣れさせてあげると、スムーズにいくようです。定期検診を習慣づけ、大切な歯を守ってあげましょう。
歯周病にならないために
「歯」を失った状態を想像してください。食べ物を噛むことが出来ませんし、正しい発音で会話することも出来ません。とても不自由な生活を強いられてしまいます。
そして、その最大の原因は、歯周病といわれております。
歯周病は虫歯以上に自覚症状に乏しく、異変に気付いたときには症状が進行しているケースが見受けられます。しかも、大人の80%がかかるというデータもあるほど、ありふれた病気。定期検診を受けて予防することが、何にも勝るといえるでしょう。
予防のポイント「2つのケア」
歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」と歯科医や歯科衛生士の指導による毎日の「セルフケア(歯みがき)」。
2つのケアで予防を実践しましょう。
プロフェッショナルケア
- 1.お口の定期検診
- ご自分では気付かない初期歯周病や小さな虫歯の早期発見・早期医療が目的です。
定期的に体の健康診断を受けるように、歯の検診も年に1~2回受けましょう。- 虫歯になっていないか
- 歯周病が進行していないか
- 被せ物・つめ物の不具合の確認
- お口の粘膜に異常がないか
- 2.お口のクリーニング
- 歯科医院で定期的に歯石の除去を行いましょう。
歯石は歯垢が石灰化したもので、歯周ポケットにたまり歯周病菌の温床になります。
歯科医院ではスケーラーという専用器具を使った特殊技術により歯石を除去致します。
当院では、歯科医師や歯科衛生士が行うプロのクリーニング「PMTC」や、歯を強くし虫歯予防に効果的な「フッ素塗布」も行っております。
- 3.ブラッシング指導
- 年齢、歯ならびや咬み合わせなど、患者さまによってブラッシングの際の注意点は異なり、磨きにくい場所に適したブラッシング方法を実際に確認していただきます。正しいブラッシング方法をしっかり身につけましょう。
セルフケア
1.歯みがき
歯ブラシによるブラッシングで、歯垢を除去致します。磨き残しが多いのも現実です。食べたらすぐに、歯垢の溜まりやすいところを重点的にていねいに磨きます。また、寝る前の歯みがきが一番重要になります。虫歯予防を意識してプラークコントロールしましょう。
- 歯ならびの悪いところ
- 奥歯の奥
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯の裏側
- 生えている途中の歯
- 被せ物・つめ物のすき間
- 矯正器具のすき間
- 親知らず
2.歯みがきのアイテム選び
[歯ブラシ]
歯ブラシは古くなると機能が弱まり、歯垢をしっかり落とせなくなります。1か月ごとの交換を目安にしましょう。また、歯ブラシはお口や手の大きさ、歯ならび・歯間・歯ぐきの状況に合わせて最適な物を選びましょう。歯科医院でブラッシング指導を受けると、自分に合った歯ブラシ選びについて適切なアドバイスも受けることが出来ます。
[歯みがき剤・デンタルリンス]
歯みがき剤やデンタルリンスには、虫歯予防のもの、フッ素入りのもの、知覚過敏対策のものなど、さまざまな種類があります。お口の健康状態や目的に合わせて選びましょう。
[歯間ブラシ・デンタルフロス]
歯ブラシのブラッシング後に、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、歯垢の除去率が上がります。歯ブラシと併用することをお勧めします。
3.生活習慣の改善で予防
虫歯菌が栄養分として糖を分解する際に出す酸が歯を溶かし、それが虫歯の原因となります。酸性になった口の中をだ液が中性に近づけたり、溶けた歯を修復する働きをしますが、糖を頻繁に摂取すると修復サイクルが間に合わなくなり、虫歯になってしまいます。
間食が多い、飴や糖分の多い飲み物を常に口にしている方は虫歯のリスクが高くなります。生活習慣の改善で予防をしましょう。
- 糖分の多い食べ物の摂取を減らす
- デザートは食事の直後に食べる
- 間食は食事から時間を空けて摂る
- 食物繊維の多い食事にして噛む回数を増やす
当院は、ご家族の方全員が健康な自分の歯を一生使い続けることのできる喜びを分かち合えるように、歯科検診を通じてずっとサポートさせていただきます。